北極航海 2016

北極航海 2016

2016-36-1

北極海を背に

2016年9月22日、ベーリング海峡付近の最後の海洋観測点での作業を終え、「みらい」は北極海を背に (イメージ写真)、日本に向けて走り出しました。 航路上では大気観測や表層海水の連続観測などは続けますが、海中の多層採水やプランクトン採取、海底の泥採取、漂流ブイの投入、係留系の回収・設置などの大掛かりな海洋観測は終了です。 北極海での海洋観測点数 148、採水点数 85、プランクトンネット点数 68、採泥点数 23、漂流ブイ投入数 2、係留系回収数 5、係留系設置数 8、多種多様な観測を実施しました (図1)。 北極海では迫りくる海氷によって、観測計画や航路の変... 続きを読む
2016-40

船内での結果速報セミナー

22日、ベーリング海峡を南方に抜けたところでの観測点において採水による調査が終了しました。引き続き大気観測などは行われますが、船内の喧噪は一段落といった感じです。ひとまず、無事の観測、お疲れ様でした。 調査が一段落して、一息つく間もほとんど無く、24、25日は、本航海で得られた結果の速報を行うセミナーが開かれました。調査終了から昨日の今日なので、きちんとし た発表はできそうにもないんだろうな。そんな筆者の思いとは裏腹に、24日、主席研究員の西野さんを筆頭に、大気、船体着氷、係留系の研究者、皆さんかなり素晴らし い仕上がりのプレゼンテーションでした。25日発表予定の筆者含め、数名の顔色... 続きを読む
2016-35-1

海底の泥と生物

 「みらい」北極航海では、空や海の観測だけでなく、海底の泥や生物の観測も実施しました。北海道大学が中心となり、泥や砂利といった海底の環境とそこに住む生物の種類や量との関係を明らかにするためです。  海底の泥や生物はスミス・マッキンタイヤー採泥器 (写真1)で採取します。略してスミキンと呼ばれています。船からスミキンを海底に降ろし、海底の泥をつかみとる感じで採泥します。そして、その泥の中からはいろいろな生物が現れてきます (写真2, 3)。  この海底の生物たち、どうやら環境の変化で、次第に北方に移動しているらしいです。その原因は海底に降り積もる植物プランクトンに... 続きを読む