みらい北極観測も折り返しとなりました。

昨日はハンナ渓谷(海底の谷のような地形)北部に、小野寺主任研究員が昨年設置したセディメントトラップが無事回収されました。

セディメントトラップとは海底へと沈む粒子を捕集し、北極海での物質循環のメカニズムなどを解明する装置です。

この小野寺さん、研究レベルもさることながら人格も非の打ち所がない研究者として有名な方です。

日頃の行いと天候に関連性があるわけはないのですが、セディメントトラップの回収日となった昨日は、海況がとても穏やかで非常にスムーズに作業が進みました。

セディメントトラップ回収本当におめでとうございます。

さて、みらいの次なるイベントは塩崎研究員が提唱する仮説「海底付近での藻類の大繁殖」の調査です。

これまで把握されてきた夏季から秋季のチャクチ海の海洋生態系の成り立ちにかんして、新しい概念を持ち込む可能性を持つ非常にユニークかつ意義深い仮説です。

この仮説の検証のため、本日はチャクチ海の浅海域の海底付近の精密観測が予定され…ていました。が、昨日とは打って変わってこの天候。

多くの調査項目がキャンセルとなってしまいました。

繰り返します。

日頃の行いと天候には一切関連性はありません!