9/20をもって今年のみらい北極航海は気象・大気観測を除いて海洋観測を終了しました。

今年はこんな航路を辿りました。

北極圏とは、白夜・極夜がおこる北緯66.6度線「Arctic Circle」より北を指します。

実際にはどんなに目を凝らしてみてもそんな線は見えませんが、みらいメンバーにとって北極に入ったなぁと実感させてくれるのが、Arctic Circleより少し南、明日の島と呼ばれる”Big Diomede Island”と昨日の島”Little Diomede Island”です。

よく名前が似たこの二島、実はBig Diomede Islandはロシア領、Little Diomede Islandはアメリカ領になりますので、日付変更線がこの間を通っています(これは天気がいいと見えることがあります)。

なのであっちから見たら昨日の島、こっちから見たら明日の島ということですね!

9月20日早朝、またこの二島の横を通りました。8月27日にここを通過してから24日が経ち、どこか島の様子も秋っぽくなっていました。

外気温もずいぶん寒くなりましたが、海洋観測最終日をきれいな朝焼けが迎えてくれました。この日は北から南にこの海域を航行し、今年も北極海にサヨナラをしました。海洋観測班のみなさんお疲れ様でした。

 

翌早朝、芥川キャプテン、米国研究グループ、アイスパイロット、ベアウォッチャーがノームで下船しました。凛と澄んだ下船日和となり、夜通し親睦を深めあった(深酒とも言う)みなさんとお別れしました。

さすがアラスカ。ノームの山はうっすら雪化粧です。

みらいはついに日本への帰路につきました。