2017年8月26日午前7時、ベーリング海上の最初の海洋観測点 Station 1に着きました。

ワイヤーで吊るされた測器を海中に下ろすことにより、海水の流れ、温度、塩分、光の強さ、溶存酸素濃度、植物プランクトン(クロロフィル)の量などを計測します。また、測器の周囲を覆う36本のボトルにさまざまな深さの海水を採取します (写真; 2017年8月26日)。

ボトルに採取された海水は船内の実験室で化学分析され、例えば硝酸やリン酸、ケイ酸など植物プランクトンの成長に必要な栄養塩の濃度が測定されます。海の流れや水温、塩分の様子を知り、そこに住む生き物の形跡を探ることは、今変わりつつある地球環境の理解に欠かせません。

このような海からの便りをたくさん集めて、環境変化に対する海や地球の叫びに耳を傾けたいと思います。