2017年8月26日、ベーリング海上で作業艇による観測練習を行った際、遠くに「みらい」が見えました。

作業艇に同乗したマリンワークジャパン・観測技術員の方が観測練習の風景を「みらい」をバックに写真撮影してくれました。作業艇の船首に取り付けたアームから観測測器を繰り出し、海水中の水温・塩分を測定します。北極海の海氷近傍では、この観測以外にも作業艇で海水や海氷、プランクトンを採取する予定です。同時に海鳥の目視観測も行います。海水や海氷は「みらい」に持ち帰り、船内の実験室でそれらの化学成分を分析します。海氷近傍での観測は珍しく、そこでの海洋環境がどうプランクトンを育み、海鳥の飛来を招くのか、その仕組みを明らかにしようともくろんでいます。さあ、このユニークな観測は果たして成功するのでしょうか?北極海という劇場での海氷と海鳥の共演が観測成功の鍵を握ります。