東京大学・大気海洋研究所の川口悠介と申します。
9月3日に「みらい」からUpTempOブイという観測装置を北極海に投下しました。
UpTempOは海面から約60m深まで17個の水温計が鎖状に配置され、
海洋表層の水温や熱量を測るための装置です。
この装置は、表層を流れる海流と一緒に漂流しながら、表層の水温を連続的に計測します。
夏から冬にかけて北極海の水が冷やされ、結氷するまでの様子をレポートしてくれます。
この装置は、観測の難しい厳冬期にも海氷下の水温データを取り続け、
地球温暖化のシグナルである大切なデータを私たちに提供してくれます。
こちらのデータはワシントン大学・極域科学センターのホームページより近日中に公開予定です。
http://psc.apl.washington.edu/UpTempO/Data.php
興味がございましたら気軽にアクセスしてみてください。