今回の北極航海では通常のラジオゾンデ観測に加え、「みらい」の北極航海では初となるオゾンゾンデを用いたオゾン層の観測を実施しています。

このオゾンゾンデ観測は、通常のラジオゾンデ観測より準備が複雑で、乗船の約半年前に研修を受け、乗船までセンサー準備のトレーニングを重ねてきました。

ozone-learning

センサー準備は1週間前に2時間かけセンサーチェック、放球日当日にさらに2時間かけ最終チェックを行い、放球前にセンサーを準備する3段階で行われ、非常に複雑で高度な技術を必要とします。

また、バルーンもラジオゾンデと比べ6倍の重さで、人手も必要となります。

ちなみに、ラジオゾンデ観測の準備は15分程度ですむことを考えると、オゾンゾンデの準備には手間と時間がかかり、データが取得で来た際には喜びも倍増です。

次回は放球直前の様子をご紹介します。