この原稿が書かれた8月26日、みらいは順調に北太平洋を北上中です。

今日は、海底表面の泥を採集するためのスミス・マッキンタイヤー採泥器(通称:スミキン)の動作確認をおこないました。

この採泥器を使って、海底泥中の生物(ベントス)や汚染物質量、海底に沈降した植物プランクトン量を調べる予定です。

みらいでは、過去に使用例がないとのことでした。無事にテストが終了しました。北極海での観測が楽しみです。

和賀久朋(北大・水産、博士課程2年)


(補足)
スミス・マッキンタイヤー採泥器 (Smith McIntyre Grab): 写真では二つの山のようにみえている部分が、パワーシャベルのように泥を採取するためのバケツです。

このバケツは白くみえているフレームと連動していて、海の底に着底するとばね仕掛けであごが閉じ、泥をかき集めるようになっています。簡単な仕掛けですが、斜めに傾いたり、泥の取りはぐれがないようにいろいろと工夫が凝らされています。