8月27日、みらいはアリューシャン列島を抜けベーリング海に入り、海鳥の目視観測をスタートしました。

目視観測は海鳥の分布密度を調べるためにおこないます。船から前方300m四方の範囲にいる海鳥の種類、数、行動(飛翔、着水、採食)を連続的に記録していくことで、航路上のどこにどんな鳥がどのくらいいたかがわかります。

目視観測を始めて2日目ですが、すでに20種類近い海鳥が観察されました。ベーリング海やアリューシャン列島で繁殖するエトピリカ、ウミガラス類、ミツユビカモメやフルマカモメに加え、オーストラリアやニュージーランドで繁殖を終えて渡ってきたマダラシロハラミズナギドリやハシボソミズナギドリも観察されました。

北極海では、海鳥の目視観測と同時にかれらの餌生物である動物プランクトンをプランクトンネットで採集する予定です。海鳥と餌生物との関係を調べることで、北極海での食物網の一端が明らかになるでしょう。

西沢(北大)

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