北極航海2016

北極海を背に

2016年9月22日、ベーリング海峡付近の最後の海洋観測点での作業を終え、「みらい」は北極海を背に (イメージ写真)、日本に向けて走り出しました。 航路上では大気観測や表層海水の連続観測などは続けますが、海中の多層採水やプランクトン採取、海底の泥採取、漂流ブイの投入、係留系の回収・設置などの大掛かりな海洋観測は終... 続きを読む

船内での結果速報セミナー

22日、ベーリング海峡を南方に抜けたところでの観測点において採水による調査が終了しました。引き続き大気観測などは行われますが、船内の喧噪は一段落といった感じです。ひとまず、無事の観測、お疲れ様でした。 調査が一段落して、一息つく間もほとんど無く、24、25日は、本航海で得られた結果の速報を行うセミナーが開かれまし... 続きを読む

海底の泥と生物

 「みらい」北極航海では、空や海の観測だけでなく、海底の泥や生物の観測も実施しました。北海道大学が中心となり、泥や砂利といった海底の環境とそこに住む生物の種類や量との関係を明らかにするためです。  海底の泥や生物はスミス・マッキンタイヤー採泥器 (写真1)で採取します。略してスミキンと呼ばれています。船からス... 続きを読む

バロー岬沖南下

普段は笑顔のアイスパイロットが、硬い表情でブリッジに上がってきました。「このままでは、海氷で帰路が塞がれる。」 アラスカ州・バロー岬沖は、太平洋からやってくる暖かい海水の通り道なので、例年は夏から秋にかけて海氷なんて見られません。しかし今年は違います。バロー岬沖からロシア海域にかけて東西に海氷の帯 (アイスバンド... 続きを読む