北極航海2016

採水のお話

北極航海ではたくさんの観測項目がありますが、海水中の化学成分やプランクトンなどの微生物はCTDシステムに付属した大きな採水器(ニスキン採水器)で採取されます。 CTDシステムは観測点の海底付近から色々な深度で採水しながらみらい船上へと帰ってきます。 今航海でも様々な化学成分・生物試料が分析されますが、CTD... 続きを読む

スミス・マッキンタイヤー採泥器のテスト

この原稿が書かれた8月26日、みらいは順調に北太平洋を北上中です。 今日は、海底表面の泥を採集するためのスミス・マッキンタイヤー採泥器(通称:スミキン)の動作確認をおこないました。 この採泥器を使って、海底泥中の生物(ベントス)や汚染物質量、海底に沈降した植物プランクトン量を調べる予定です。 みらいで... 続きを読む

海鳥の目視観測を始めました

8月27日、みらいはアリューシャン列島を抜けベーリング海に入り、海鳥の目視観測をスタートしました。 目視観測は海鳥の分布密度を調べるためにおこないます。船から前方300m四方の範囲にいる海鳥の種類、数、行動(飛翔、着水、採食)を連続的に記録していくことで、航路上のどこにどんな鳥がどのくらいいたかがわかります。 ... 続きを読む

「8月27B日」船内での日付変更線の扱い

 「みらい」は霧のかかったベーリング海を観測点に向けて航行中。写真の日付は「8月27B日」です。この、27B日って何でしょう? この写真がとられたのは2回目の8月27日、それを船内では8月27B日と呼んでいます。感のいい皆さんはお分かりだと思いますが、「みらい」はベーリング海航行中に日付変更線を西から東へ越えるの... 続きを読む