北極航海2016

北極海の生物のホットスポット

北極海には不思議な場所があります。毎年、観測を行っている秋季に、よくクジラや海鳥を見かけるアラスカ州・ホープ岬沖の海域です。 これまでの観測結果を詳しく調べてみると、その海域の海底60m付近の水は濁っていて、酸素濃度が低く、植物プランクトンの栄養となる成分 (栄養塩)の濃度が高いことが分かりました。 海底や... 続きを読む

北極の大気の組成を調べる大気サンプリング

海洋研究開発機構の竹谷です。 海観測とは別に、出港直後から、様々な大気化学物質のオンライン測定および、サンプリングが始まっています。竹谷は大気観測装置(計9台)の保守も含め、大気物質サンプリング(4種)を行っています。 対象となるのはガス成分ではO3(オゾン)、CO(一酸化炭素)、CH4(メタン)、CO2(... 続きを読む

オーロラ出現

8月30日は久々に快晴となりました。みらいの緯度はおよそ北緯65度。皆さんの会話がそわそわしだします。今日の夜まで快晴が続いたらチャンスかも・・・。 オーロラは北極点や南極点に近ければ見えやすいかというと、そうではありません。オーロラは太陽からの高エネルギーの荷電粒子が地球の大気に衝突することによって見られる発光... 続きを読む

海水しぶきの観測を継続中

北極海航路を通る船が安全に航行するには,海氷の情報はもちろんのこと,船体着氷の情報も大切になります. 船体着氷では,船が上げる海水しぶきが凍りついて大きく発達することが主な問題です.本航海では,その「材料」であるしぶきの飛来を航海中連続で観測しています. 9月のこの時期に着氷なんて起きるの?と思うはず.千島... 続きを読む