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おりからの雨と冷たい風のなか、「みらい」はダッチハーバーを出港し、一路ベーリング海峡へと向かっています。

いったん出港してしまいますと、「みらい」を外からみた写真をとることはできませんのでひとしきり船の周囲で写真を撮影しましたが、よごれ一つない白い船体に、黄色い船首のマストはダッチハーバーでもひときわ目立っていました。この黄色い船首マストは母港であるむつの菜の花をイメージしているとのことです。DSC 4491

先日のバリフー山登山の際に、めずらしく「みらい」を上から撮影することもできました。とても目立っているのが後方甲板の複数のクレーンで、これらを使用して採水のための機材を海に降下させます。

また、船の中央の巨大なドームは風向風速を立体的に測ることが可能なドップラーレーダーです。この手の観測船でドップラーレーダーを搭載している船は珍しく、また北極でドップラーレーダーを運用するというケースは他に例がありません。日本の船が持っているアドバンテージといっていいでしょう。

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こちらは「みらい」が離岸した様子です。冷たい風が肌を刺すようですが、この風は北極圏からやってくる寒気です。北極圏が私達を呼んでいるといってもいいでしょう。これから「みらい」40日間あまりのレグ1(航海の前半)が始まります。