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今回の「みらい」北極航海は、その前に別の航海が北太平洋で行われているために船を引き継ぐ形で研究者たちはアリューシャン列島のダッチハーバーから乗船します。

ダッチハーバーという地名にはなじみがないという人が多いと思いますが、アリューシャン列島の中程、日付変更線に近い港です。太平洋戦争中は日本が侵略したアッツ島に近いことから、軍事的な前線でもありました。

ダッチハーバーに向かう飛行機はアンカレッジからしか飛びませんが、日本からアンカレッジへの直行便はありませんので、私達はいったんシアトル、あるいはバンクーバーに向かってから、アンカレッジ行きのフライトに乗り換えます。

シアトル行きの飛行機は限りなくダッチハーバーに近い場所を飛びますので「ここで降ろしてほしい!」というのが心の叫びですが、小さな島ですのでそういうわけにもいかないのです。

アンカレッジからダッチハーバーへ

本日、シアトルからアンカレッジにむけて移動したのは私(堀)、大島研究員、そして長崎大学の学生、三井さんの3名を含む一団です。

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アンカレッジ空港名物のホッキョクグマの剥製を前にファイティングポーズをとる三井さん。観測への意気込みも高まっています!

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アンカレッジからダッチハーバーへは、アラスカ航空のプロペラ機で飛びます。途中1箇所の給油をしながら、数時間をかけて鎖のような島々を飛び越えて向かいます。

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天候にもめぐまれ、ダッチハーバーに着地しました。北海道の礼文・利尻をどことなく思い出させる緑にあふれていながらも、日本には見当たらない峨々とした山肌です。

順調に来ることが出来ましたので、明日はダッチハーバー周辺を散策することが可能でしょう。