日本の船らしい習慣ですが、「みらい」は出港後にかならず船員や研究者がブリッジに集まり、金比羅参りをするという行事があります。
なじみのないかたもおられるかもしれませんが、金比羅宮は海上交通の守り神として信仰されていて、漁師、船員など海の上の仕事の人が祈りを捧げます。
この航海でも、出港後の夕方、各員がブリッジに集まって神棚に向かって二礼二拍手一礼ののちお酒をいただき、航海の無事を祈りました。
「みらい」のように、最新の航行技術やさまざまな支援体制があっても、今回の航海は危険な海氷を避けつつ、それでもぎりぎりまで北上を試みる挑戦的な旅です。全員が緊張感をもって、航海の安全を祈念していました。
さて、ブリッジからは、前方の素晴らしい眺めがみられました。航路はほぼ真北。一路ベーリング海峡です。
次の記事からは「みらい」での生活や、設備などについて紹介していきます。