北極航海2013

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海の流れを正確にとらえる「GPSブイ」

本日の記事は JAMSTEC 研究員の川口さんからの寄稿です。 川口さんは海流の動きや、それを支配するメカニズムの物理的理解について研究をされていますが、机上の理論やコンピュータのモデルだけではなく、実際にブイなどの観測装置を投入して裏付けを行うことで学問として完成していきます。 そのために川口さんは「GPSブ... 続きを読む
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船が揺れていると…。危険を防止する揺れ対策

大洋に浮かぶ船は波のなすがままです。揺れによって乗船者も船酔いになったりしますが、それ以上に危険なのは、備品や機材が動くことです。 なかには非常に重い機器もありますから、揺れによって倒れたり、床の上を滑ったりすることがないよう、すべてが固定されている必要があります。 それは身の回りのものにまでお... 続きを読む
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低気圧の来襲と風との戦い

ここまで、航海が始まったばかりの比較的美しい写真ばかりをお見せしてきましたが、北極の真の姿はもちろん美しさばかりではありません。 夏でも低く垂れ込める雲、鼠色に染まる海、そして叩きつけるような風と、時折まじる雨とも雪とも付かない水滴。むしろこうした天気の方が、北極では普通なのです。 航海開始後ほどな... 続きを読む
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24時間休みなし。1日8回のラジオゾンデ観測

気象班6名は当初12時間おきの観測で慣れたあと、すぐに3時間間隔、一日8回の連続観測に移行しました。 一日8回だけ?と思われるかもしれませんが、準備作業開始が気球を放球する30分前、放球後はちゃんと上空にいくかをモニターし、約1時間半後にゾンデが成層圏で観測終了となったのを確認してからデータをアーカイブ、電文を通... 続きを読む