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世界の船窓から-その2

みらい北極観測も折り返しとなりました。 昨日はハンナ渓谷(海底の谷のような地形)北部に、小野寺主任研究員が昨年設置したセディメントトラップが無事回収されました。 セディメントトラップとは海底へと沈む粒子を捕集し、北極海での物質循環のメカニズムなどを解明する装置です。 この小野寺さん、研究レベルもさるこ... 続きを読む

係留系観測

2017年9月9日、アラスカ・バロー岬沖で係留系の回収と設置を行いました。係留系とは、海中に様々なセンサーや測器を係留して、海水の流れや水温、塩分、化学成分などの変化を長期間観測するシステムです。 今回は昨年設置した係留系の回収と再設置を行いました。回収した係留系のデータから海洋環境の1年間の変化 (季節変化)が... 続きを読む

最北観測点

2017年9月7日、本航海では最北となる観測点に到達しました。北緯76度25分、西経157度16分のカナダ海盆と呼ばれる海域です。 前日、アラスカ・バロー岬沖で観測していたのですが、次第に風が強くなり観測中止となりました。天気図では北側の氷縁域で比較的風が穏やかであったため、その氷縁を目指し移動することにしました... 続きを読む

UpTemp0ブイ投入

東京大学・大気海洋研究所の川口悠介と申します。 9月3日に「みらい」からUpTempOブイという観測装置を北極海に投下しました。 UpTempOは海面から約60m深まで17個の水温計が鎖状に配置され、 海洋表層の水温や熱量を測るための装置です。 この装置は、表層を流れる海流と一緒に漂流しながら... 続きを読む