北極航海2013

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北極にひらくゾンデの華。ArcticRoseプロジェクト、進行中

北極でラジオゾンデ観測をする意味はなんでしょうか? そこにはわかりやすい理由と、少しだけ込み入った理由の二つがあります。 わかりやすい理由はもちろん、北極の現場でしか手に入らないデータを、自らの手で取りにゆくという、科学の基本中の基本です。北極はほとんど人間のいない地域ですから、そこで観測をすること自体に意義があ... 続きを読む
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北極の未来をうらなう下層雲の研究(国立極地研・佐藤和敏さん)

今日から、今回の航海に参加している研究者や学生にスポットを当てて、一人ひとりがおこなっている研究や興味の対象についてうかがっていきたいと思います。 まず登場いただくのは、国立極地研・総合研究大学院大学所属の学生、佐藤和敏さんです。 佐藤さんは学生とはいえ、過去にも2010年の「みらい」北極航海に乗船... 続きを読む
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じっと同じ場所で観測する。「みらい」は2週間の定点観測へ

氷の海を抜け、海面の水温にして3度くらいの温かい海域に戻ってきた「みらい」は、ここで定点観測に入ります。 ここまではうみを縦横無尽に駆けまわって、いわゆる「ライン」にそっての海洋観測を行ってきました。ラインにそって観測をすると、いわば海の断面図を作成することができますので、広域の海の構造が明らかになります。 ... 続きを読む
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北極の王者、ホッキョクグマの痕跡と遭遇

さて、北極に行くとなると「オーロラは見える?」と「ホッキョクグマは見られる?」という2つの質問をいただくことが多いのですが、オーロラについては先日ご紹介したとおりです。 しかしホッキョクグマは? 残念ながら「みらい」は氷を避ける船ですので、ホッキョクグマが数多くいる氷とはあまり縁がありません。しかし過去には、氷... 続きを読む