西野茂人

採水器の洗浄

本航海の重要なミッションのひとつに、北極海の海洋環境の変化を明らかにするため、いろいろな深さの海水を採取し、その成分を調べるというのがあります。 海水は円筒形の大きな「採水器」と呼ばれる容器に採取されます。北極海での観測を前に、みんなで採水器を洗います。採水器には12リットルもの水が入るので、結構重く、しかもそれ... 続きを読む

「みらい」北極にむけて八戸を出港!

8月22日午前9時、「みらい」は北極海に向けて八戸港を出港しました。乗船者が舷側の通路に出てきて、離れていく岸壁を見つめます。みんなそれぞれの思いを胸に、北極航海にいざ出陣。 航海初日はいろいろな行事があります。出港後すぐ、乗船者に対してオリエンテーションと安全教育がなされました。そして昼食後は、避難訓練... 続きを読む

八戸港での機材積み込み

八戸港にて北極海へ向かう「みらい」の出港準備が進められています。晴天のなか、8月20日に最後の機材が積み込まれました。 船のクレーンで観測装置が吊りあげられています (写真1)。この装置はセジメントトラップと呼ばれるもので、北極海で海底に沈められ、海中を沈降してくる粒子を捕えます。生物や泥などの粒子から北極海の生... 続きを読む
西野茂人

西野茂人

JAMSTEC(海洋研究開発機構)で北極海の観測研究に従事。ここ数年は毎年のようにJAMSTECの海洋地球研究船「みらい」による北極航海に参加。2013年、2015年、2016年は「みらい」北極航海の首席研究員を務める。カナダ砕氷船の北極航海にも参加経験あり。地球温暖化や海氷減少に伴う北極海の物理・化学環境の変化と生態系への影響につての研究を進めている。