北極海に到着して約2週間がすぎました。最近は1日中氷点下になる日が続いています。ここ1週間で日の入りが随分と速くなった気がします。

本航海で担当しているラジオゾンデ観測は絶賛継続中ですが、もう1つの担当であった波浪ブイの投入が9月8日に行われました。

2016-28-2-1

波浪ブイは波の波高などを測定することを目的としています。波は海氷が近くにあると上下の動き(波高)が小さくなるのですが、最近の海氷減少で波高が高くなっていると指摘されています。波が高くなると、船の進行を妨げるため、北極海航路を利用する船にとっては重要な情報になります。

投入された2基のブイは、これから波の観測を継続します。

国立極地研究所
国際北極環境研究センター
特任研究員 佐藤和敏